日墨協会の皆さんにご案内頂き、榎本武揚が企図した中南米最初の移民から120年の行事。榎本移民団が最初に上陸した海岸、記念した公園、医師として地域を支えた初期団員の子孫の方との交流、顕彰碑訪問や墓参など。
明治維新から間もない頃、こうして日本人を受け入れてくれたメキシコ、そして艱難辛苦を乗り越え、いまの日系人コミュニティの礎を築いた人達。改めて思いに触れ、このレガシー(遺産、資産)をわが国が生かしていくことの意味を深く考える1日となりました。
様々な出会いと役割を終え、メキシコから帰国します。移住120周年の式典を行った榎本武揚植民団の記念碑。裏側に廻りますと、この一文が刻まれています。
未開の地に、まさに艱難辛苦。夢を果たした方もいればそれをはるかに上回る、夢破れた方もいる。
様々な生きかたへの思い。改めてそれを深く感じます。なぜ植民団の皆さんが、敢えてここにこの言葉を刻んだのか。その思いをつねに胸に致しながら、歩んで参ります。