吉田議員には外務省の「地方を世界へ」プロジェクトを応援頂き、また岸田大臣の平和、草の根外交への思いもお伝えできる機会も頂きました。
感謝申し上げます。
3月まで県の副知事をお勤め頂いた、国土交通省大臣官房地方課の 内田 欽也課長が政務官室にお越しになりました。行動派で県内でも大変人気のある方でした。
地方整備局などを所管する重要な役割です。新任地でのご活躍をご期待申し上げます。
かつて録画していたNHK宮崎放送局制作のドラマ『命のあしあと』を政務官室で外務省の職員数人に来てもらって視聴しました。
口蹄疫のときの私達の思いや葛藤が見事に描かれており、改めて当時のことを思い出しました。
そのとき県議であった私個人にとりましても、民主党政権(当時)の発災初期対応の歪んだ政治主導と稚拙な対応が初期の対応を遅らせ、みるみるうちに被害が拡大していったことは、自分自身を国政に駆り立てた大きな要因の一つでもありました。
特に鳩山総理(当時)が混乱の最中の宮崎に来たものの、空港から県庁に来て東国原知事(当時)とたった40分会談しそのまま空港から帰りました。巷の話題は戻りの機内での弁当のおかずがどうとかという有様。極め付けには「全力で対応する」と言いながら翌日に辞任したことには、万腔の怒りを感じました。
政治の劣化がいかに罪深いかを識る意味でも(もちろん下野に至ったわが党の自戒も含め)、この災厄のことは決して風化させてはならないと思っています。
その上でなぜこのドラマを外務省で視聴することにしたかといいますと、現在交渉中の、とある国(米国やEUではありません)との通商協議の過程の中で気になる点があったからであり、私としての思いがあってこのドラマを見てもらいました。
外交交渉はもちろんお互いの妥協点を見出す努力の結実です。しかしその先には、人々の暮らしがあり、その人々が守る美しい日本の山河があります。
そんな"体温"を伝えること、この外務省に私達選挙で選ばれた者が政務としていることは、そのようなことを伝えることも役割の一つであろうと私は思っています。
もうすぐあの禍々(まがまが)しい口蹄疫から7年になります。改めて日本の畜産を守るために犠牲になった30万頭の牛豚の魂の安らかならんことを祈ります。