つねにクラクションと喧騒の中にあるダッカ市内において、現場は湖に沿った閑静な場所にありました。(写真は現場に向かう道です)
この事件は今なお大きな影響を与えています。このような遠い国で数少ない娯楽ともいえるレストランでの食事は事実上できなくなっていますし、休日もレジャーを楽しむことも著しく制限されています。そのような中でもこの国で、そしてこの国のために何ができるか、と前向きに活躍する在留邦人の皆さんは日本の誇りであると思います。
この件についてのバングラデシュ政府の事件捜査、テロ対策には誠実な姿勢を感じましたし、外国人居住地区への検問なども厳しく実施されておりました。
その取り組みについては会談した大臣からも説明を受けその思いは深く理解しましたし、バングラデシュ政府としてもこの問題がいかに重大かつ深刻な傷になっているかも実感しました。
日本が引き続きバングラデシュの国づくりに協力していく、そのための歩みの中にこそ、ご遺志にお応えする道がある、そう感じております。
改めまして、外務大臣政務官として、一人の国会議員として、また一人の日本人として、亡くなられた皆様に深い哀悼の意をします。
今日から通常国会が開会致しました。早速、政務公務が引き続いています。今年から政務官室には皇室カレンダーを掲げさせて頂きました。お姿を頂きながら日々を過ごさせて頂きます。
今国会ではテロ等準備罪というオリンピックまでに整備が不可欠な法案を政府として提出致しますが、この法案の外務省側の担当になりました。
審議される法務委員会には法務大臣とともに毎回出席し答弁することになります。今国会の最重要法案の一つであることに加え、一部野党に厳しい声もあり、緊張感のある日々が続きますが全力で臨み、役割を務めて参ります。
出張から帰った日から公務が続いています。外務省内での表敬、会談、意見交換、会議、岸田大臣との意見交換など。また初めて友党である公明党の外交部会にも出席し今国会での法案の内容などを説明させて頂きました。
その中でアジアのテロ対策支援のため各国の公安や警察関係者の招聘事業で来られたバングラデシュの方から、テロへのお詫びとバングラデシュの皆さんの思いを込めた文書の贈呈を受けました。
テロはご本人やご遺族のみならず多くの人を傷つけ、何の解決ももたらしません。改めて強い怒りと悲しみを覚えます。対話のないところに平和的な進展はありません。様々な国の多くの皆さんとお会いする日々、時間を重ねるほどその思いが強くなります。