2016年06月19日

6月19日

昨夜、学生時代インターンでお世話になりました元民社党委員長の米沢隆先生のお通夜に伺って参りました。
生前の映像が流され、全国放送のカラオケ歌合戦で優勝したときの模様や国会での鋭い質問など、元気な頃のお姿がそこにありました。
お顔も拝見しましたが、晩年の長い闘病生活を感じさせない、ふくよかな当時の雰囲気のままでありました。
先生は声も大きく、エネルギーに溢れていました。よく怒られたりもしましたが、一方でとても情に厚く、面倒見が良く実に人間味がありました。"55年体制"といわれた政治の中、保守系と呼ばれる人達からも「米ちゃん、米ちゃん」と多く支持されたのは、そのあたりにあったのだろうと思います。
先生は、もういまは終売のようですが「partner」(パートナー)という当時でもなかなかない銘柄のタバコが好きでした。それを議員会館地下の売店でわざわざ取り寄せてもらって買いに行っていたのですが、私が大学4年のとき先生が落選したとき、売店のおじさんが「このタバコは米沢先生しか買わないんだから、在庫はあげるよ。」といわれ、1カートンもらいました。事務所は明け渡し作業で慌ただしく、結局私が府中の自分のアパートまで持って帰って、しばらく部屋に飾っていました。
昨夜、ダメ元で自宅で少し探してみましたがやはりありませんでした。どこかでなくしてしまったのでしょう。
「おーい!どーなっとるんだ!」。あの大きな声で、もう一度怒られてみたい。飲むと度々聞かせてもらっていた相撲甚句ももう一度聞きたい。様々なことを思い出します。いま先生と同じバッチを胸に日々を送っておりますが、政党や立場は別として、いまはただただ懐かしく、そう思います。
心からご冥福をお祈り致します。もし、タバコが見つかりましたら、墓前にお届け致します。


英国のEU離脱を巡る住民投票において活動中の女性議員が殺害された件は、世界中に偏狭なナショナリズムが徐々に浸食していることを改めて感じさせる出来事でした。
英国の国民投票は英国民が判断することで、その賛否は申し述べる立場にありませんが、殺害された女性議員は賛成派として移民問題などに積極的に取り組んでいたとのことでした。
殺害した容疑者はその際、「ブリテンファースト」と極右団体の名称を述べたとされています。
まずは英国人第一であるべきだ。移民問題に積極的な議員には殺害も厭わない。もはや民主主義の否定です。
日本でも最近インターネットなどで、「美しい日本がただ好きなだけ!」などとして、中国韓国の悪口をツイッターなどで書き連ねる方が少なからずありますが、自国民を優先することは決して他国民を卑下したり、共生することを否定することとは違います。
英国も日本も先進国として難民問題に一定の役割を果たさなければならないこと、そして労働力不足の中で、外国人の皆さんをどう位置づけるかは不可避の課題です。
首都圏のコンビニはもはやその多くが外国人に支えられているのは、多くの方が実感しているはずです。その便益を受けている以上、外国人労働力の問題は私たちの真正面にあるのです。
世界は世界とともに共生しなければなりません。
もちろん米国大統領選挙も米国民の判断ですが、トランプ現象に象徴される排他的な動きには、やはり我々はNoの声を上げなければなりません。
改めて世界の中に、わが国はそれを発信していく、その役割を担わなければならないと、今回の事件から、改めてそう考えるのであります。

posted by たけい俊輔 at 00:00 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする